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律桂軍総領事が三井三池炭鉱宮浦坑中国人殉難者第10回慰霊祭における弔辞
2022-07-19 15:41

 三井三池炭鉱宮浦坑中国人殉難者第10回慰霊祭に際して、中国駐福岡総領事館を代表し、中国人殉難者方々に深く哀悼の意を表します。中国人殉難者慰霊碑を建て、慰霊祭を開催していただ日中友好協会福岡県連合会及び大牟田支部、熊本県連合会熊本支部、荒尾玉名支部の関係者の方々によりお礼を申し上げます。

 日本軍国主義による侵略戦争は、中国人民に甚大な災難をもたらし、中国人労働者の強制徴用と奴隷化は彼らが犯した重罪の一つでした。関連資料によりますと、当時福岡県大牟田市の宮浦坑には、574人の中国人労働者が強制徴用されたといいます。故郷や親族から離れるのを強いられ、極めて過酷な環境と状況の中、奴隷にされ、虐待され、殴られてきました。過酷な労働に従事し、奴隷的で、非人間的で、太陽さえ見られない生活の中、44人の尊い命が失なわれました。中国人労働者が耐えた苦しみと痛み、そしてその歴史が残してくれた深い教訓を、私たちは決して忘れてはならないのです。

 中国と日本の間には、近代の50年にわたる不幸もあれば、2000年以上の友好もあります。1972年、両国は社会制度、政治体制、イデオロギーの違いを乗り超え、国交正常化を実現し、今年で50周年を迎えました。50年来、中日両国の友好協力関係は各領域で実り豊かな成果を収められ、両国国民に重要な利益をもたらし、アジアまた世界の平和、安定かつ繁栄を促進しました。双方がこの状況を大切にすべきです。

 次の50年を展望するにあたり、双方は国交正常化の初心と原点を忘れべからず、中日共同宣言、中日平和友好条約など両国間の四つの政治文書と四原則を順守し、中日の平和、友好、協力の大方向をしっかりと把握します。両国指導者が達成した重要なコンセンサスを実現するために一層努力し、対話と協力を強化し、歴史を鑑とし、未来と向き合うという精神で、新時代の要請に合致する中日関係構築を推し進めていきます。

 前事を忘れざるは、後事の師なり。本日の慰霊祭を通して、人々の平和への願いを再び喚起し、共に平和を深く愛し、固く守り、両国人民が子々孫々にわたって友好を続けていくよう願っております。

 結びに、中国人殉難者の御霊のご冥福と、御遺族並びに御列席の皆様のご健勝とご多幸、大牟田市の限りない発展を祈念いたしまして、慰霊の言葉といたします。

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