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第11回日中交流水墨画公募展表彰式における祝辞
2022-11-06 15:40

尊敬する原口正弘町長様、ご来賓の皆様、友人の皆様

  このたび、第11回日中交流水墨画公募展表彰式の開催にあたり、中国駐福岡総領事館を代表し、主催者の福岡県川崎町第11回日中交流水墨画公募展実行委員会並びに受賞者の皆様に心からお祝い申し上げます。長期にわたり中日文化交流にご尽力された皆様に感謝を申し上げます。

  日中交流水墨画公募展は、2000年に発足され、中日両国から水墨画家を数多く集め、水墨画を以って友に合い、お互いの友情を深め、両国文化交流を深めました。また、当該事業を通じて、中日友好協力関係にも大きく貢献し、両国国民に多彩で奥深い文化体験を与えました。

  歴史を振り返れば、室町時代の画僧である雪舟は、中国水墨画に心を打たれ、遣明船に乗り中国へ渡り、水墨画の巨匠を訪ね、芸術の道を究めました。彼が帰国して日本各地を旅しながら、水墨画の技法を磨き、日本国宝とする数々の名作を残し、「画聖」と名付けられました。雪舟の名前の通りに、「雪の純粋さと静かさのごとく、舟のように常に動く」という水墨画の魅力は、時間がたつほどに新鮮に感じられます。川崎町は文化資源に恵まれ、雪舟の技法を継承し、魅力のある文化を形成され、藤江氏魚楽園や雪舟サミットなどを通じて、その魅力を世界に広げられました。

  今年は中日国交正常化50周年です。50年来、中日両国は各分野での交流協力が実りの多い成果を収め、両国国民に重要な福祉をもたらしました。最近、習近平国家主席は岸田首相と祝電を交わし、改めて新時代の要求にふさわしい中日関係の構築という重要なコンセンサスを確認しました。

  先月、中国共産党第二十回全国代表大会が成功裏に開催されました。大会では、文化事業と文化産業を繁栄・発展させ、文化文明の交流を通じて、互いに勉強しあうことが強調されました。これは、中日文化交流に新たなチャンスを提供していくでしょう。

  中日双方は、平和友好協力の大方向をしっかり把握し、民間交流の友好伝統を発揮し、文化など多岐にわたる交流を推し進め、新時代にふさわしい中日関係の構築に新たな力を注ぐことが大事です。川崎町が日中交流水墨画公募展を中日文化交流のブランドにすることを期待しています。

  最後に、第11回日中交流水墨画公募展のご成功ならびに、皆様のご健勝とご多幸を祈念しまして、私の挨拶といたします。

  ご清聴ありがとうございました。

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