尊敬する四川天府新区局長　葛凌　様、安川電機執行役員、安川電機（中国）有限公司董事長・総経理　岡久　学　様、安川電機執行役員、安川通商（上海）実業有限公司董事長・総経理　水谷　春林　様、日立製作所、三菱UFJ銀行成都支店、成都市外事弁公室及び中日成都都市建設と現代サービス業開放協力モデルプロジェクト推進指導部事務室の皆様、ご来場の皆様：

  本日、オンラインの形で、皆様と一堂に会い、中日産業協力と発展のビジョンについて話し合いができこと、大変うれしく思います。まず中国駐福岡総領事館を代表して、皆様のご出席を心よりご感謝申し上げます。

  先月、中国共産党第２０回全国代表大会が成功裏に閉幕しました。大会では過去５年間及び新時代の１０年の活動を振り返るとともに、現在と将来の一時期の中国発展方向を明確し、青写真を描き出しました。

  新時代の１０年間、中国は新たな発展理念を打ち出して貫徹し、質の高い発展の推進に力を入れ、新たな発展構図の構築に取り組んでいきました。国内総生産は世界第２位をキープし、製造業の規模、外貨準備高も世界第１位を維持していました。中国はより積極的かつ能動的な開放戦略を推進し、ルールや規制、管理、基準などの制度型開放を着実に拡大し、外資系企業の内国民待遇を徹底します。科学技術イノベーション体系を整備し、イノベーション駆動型発展戦略の実施を加速させ、有人宇宙飛行、ロボット、生態環境保護とバイオ医薬など重要な分野において重大な成果を収めました。

  これから、中国の中心的な任務は、社会主義現代化強国の全面的に築き上げ、中国式現代化によって中華民族の偉大な復興を全面的に推進することです。中国は平和的、開放的、互恵・ウィンウィンの発展を堅持し、世界各国とともに相互尊重、平等互恵原則を基礎とした平和共存し、共同発展を図ります。より広い範囲、より多くの分野、より深いレベルの対外開放の実施を堅持し、中国式現代化の道を歩み、より高い水準の開放型経済新体制を構築します。更に、中国は日本を含む世界各国と発展チャンスを共有します。

  国交正常化５０周年を迎えてきた中日両国はすでに相互依存した緊密な利益共同体・発展共同体ないしは運命共同体になっていました。１１月１７日、習近平主席が岸田文雄首相と会談し、ともに新時代の要請にふさわしい建設的かつ安定的な中日関係の構築に一致しました。これは双方が努力する目標であり、方向でもあります。

  四川天府新区は２０１４年に設置された以来、産学研の一体化を図り、順調なスタートを切れ、実り豊かな成果を収めました。国家経済発展の重要な成長の極と地域戦略発展の拠点となり、中国西部地方の発展に動力を注ぎ、対外産業協力の重要な窓口でもあります。

  九州は冶金、半導体生産、ロボット、自動車製造、新エネルギー開発、生態環境保護、情報通信及び特色のある農産物の開発などの分野において優位性を持っています。九州は昔から中国との交流・協力の重要な窓口であり、中国との産業、経済貿易協力・交流において強固な基盤が形成されました。中国は日本、そして九州の主要な投資対象国で、１６年連続で九州の最大輸出相手になっていました。中国共産党第２０回全国代表大会で定めた計画と戦略配置は中日協力・交流において、重要なチャンスをもたらし、九州を含む日本の企業にとって中国で発展の余地が大きいです。天府新区と九州の企業界が中日両国首脳の合意に基づき、中国式現代化建設による発展のチャンスを捉え、次の５０年に向けて、高いレベルの交流・協力を強化し、新時代の要請に合致する安定的かつ建設的な中日関係の構築することに尽力することを期待しております。

  最後になりましたが、本日の交流会が実りある成果を収められますことを期待いたしまして、挨拶とさせていただきます。

  ご清聴ありがとうございました。