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律桂軍総領事が「中国のコロナ感染対策の最適化・調整」に関する記者会見における冒頭発言
2023-01-17 14:55

 中国では1月8日から、新型コロナウイルスへの対応について、「2類感染病で、1類の管理」から「2類で2類の管理」に変更しました。つまり、1段階引き下げ、1類感染症としての対応から2類感染症としての対応へ変更しました。コロナ対策の重点を「感染防止」から「健康維持と重症化防止」に移行し、1類感染症として行ってきた感染予防・管理対策を法律に基づいて廃止し、感染者の隔離や濃厚接触者の特定を撤廃しました。さらに海外との往来について暫定措置を発表し、水際対策を最適化しました。今後も感染状況に応じて対応をさらに最適化・調整し、出入国者の安全で、健康的、且つ秩序良い人的往来のための条件を整え、対外交流・協力をよりよく保障します。このニュースを多くの国が歓迎し、中国との往来が増えることを期待しています。

 新型コロナ対策を「2類感染病で1類の管理」から「2類で2類の管理」に変更したのは、新たな状況での科学的判断に基づく主体的な行動です。

 この三年間、習近平主席を核心とする中国共産党中央の指導のもと、中国は「人民第一」「生命第一」を理念に、科学的かつ精確で、臨機応変なコロナ対策を行い、人々の命と健康を最大限に守ってきました。「2類感染病で、1類の管理」という厳しい管理で、中国は5度にわたる世界的な感染のピークを持ちこたえ、病原性の高い原始株やデルタ変異株の大規模な流行を抑え、重症者や死者を最小限にとどめました。また、ワクチンや薬の開発や応用、医療資源の準備のための時間を確保し、人々の命と健康をきちんと守り、社会経済への影響を最大限に抑え、感染対策と社会経済の両立に大きな成果をもたらしてきました。

 現在、ウイルスの変異や感染状況の変化、ワクチンの普及や感染対応経験の蓄積によって、新型コロナ対策は新たな段階に入り、新たな状況と任務に直面しています。

 感染状況やウイルス変異については、オミクロン変異株が世界的な流行の中心になり、感染者数は多いものの重症化率や死亡率は低く抑えられています。国内外の検査データによれば、オミクロン変異株の病原性は、原始株や、その他の懸念される変異株に比べて弱く、発熱と上気道症状が主な症状となっています。

 集団免疫レベルについては、中国では新型コロナワクチンが普及しています。全国の新型コロナワクチン接種数は累計34億回を超え、全人口に占めるワクチン接種者の割合は92パーセント、既定の接種回数を完了した人の割合は90パーセントを超えています。人々の健康意識も高まり、個人の感染予防対策も向上しつつあります。

 医療キャパシティについては、発熱外来の増設や、重症者の治療設備、物資の備蓄を増やしたことで、予防や治療、応急処置のキャパシティが大きくなり、新型コロナ治療と一般医療の両立体制が整えられつつあります。

 新型コロナの重症化率や致死率が高かった時期に、我々が行った厳しい感染対策は、必要で正しく、責任ある対応でした。新たな状況に応じた今回の調整も、必要で正しく、責任ある対応であり、「人民第一」「生命第一」の理念による総合評価と綿密な分析に基づく主体的調整・最適化であり、実態に即して臨機応変に行う主体的行為であり、感染対策を科学的かつ精確的で、効果的に行うための措置であります。この措置を取ることで、ウイルス変異や感染状況の変化に適切に対処し、感染対策資源を基礎疾患のある高齢者や妊産婦等重点対象者に集中させ、生産・生活と医療衛生のニーズを保障し、国民の安全と健康を最大限に守り、新型コロナが社会経済に及ぼす影響を最小限に抑えることが期待されます。

 現在、中国の感染対策の情勢は、全体としては安定かつ制御可能で改善に向かっています。しかし世界的な大流行が収束せず、いつ収束するか、見通しは不透明です。アメリカでXBB.1.5株が猛威をふるっており、感染が加速的に拡大しています。中国コロナ対策の調整は、決してウイルスを野放しにすることを意味するものではなく、管理体制を最適化し、予防・治療のサービスや保障を強化することを意味します。中国は現在もウイルス変異や毒性について全面的な追跡研究を続けています。中国は一貫して法律に基づき、速やかな公開と透明性の原則に従って世界保健機関(WHO)と緊密な意思疎通を保ち、関連する情報やデータを共有してきました。感染対策の調整に伴い、中国は今後も引き続きWHOと技術交流を行っていきます。

 中国の感染対策はいま「ギアチェンジ」の段階にあり、適応する過程が必要です。他の国々も、政策を調整する際には同様の時期を経験しています。北京などの地域はすでに感染のピークを越え、日常生活が回復しつつあります。我々は感染予防・管理・処置の経験を重ね、予防治療の能力を高めてきました。感染症克服のための十分な能力と自信を持っています。

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