尊敬する土屋直知委員長、劉舫副主任 尊敬する苗村公嗣局長、渡辺 文局長、富田雅志部長 尊敬する倉富純男会長、谷川浩道会頭 尊敬する瀬口清之先生、ご来賓の方々、友人の皆様: 本日、福岡·大連未来委員会が設立30周年を迎えられましたことを、中国駐福岡総領事館を代表して、心からお祝い申し上げます。30年にわたり、土屋委員長及び関係者の皆様が福岡と大連の交流·協力に重要な貢献をされましたたことに深く感謝の意を表いたします。 今年は中日平和友好条約締結45周年を迎えました。中日関係は過去数十年間において、大きな発展を遂げました一方、当面かつてない複雑な状況に直面し、歴史的岐路に立っています。前月、当館は九州各県日中友好協会と「九州中日友好大会」を共催しました。大会において、「日本が米国の対中封じ込めに同調しています。これが中日関係が困難な状況になった主な原因である」と主張された日本の代表者が少なくありません。米国は中国を抑制・抑圧するための理由や言い訳をでっち上げ、「中国脅威」や「中国リスク」を喧伝し、中国を排除する「小グループ」を作り、「陣営対抗」を煽っています。これこそ世界平和と発展にとって最大のリスク、脅威ではありませんか。 では、中国の発展や中国式現代化建設は、日本を含む世界各国に何をもたらすのでしょうか。 中国発展の目標と道路から見れば、今世紀の半ばごろまでは、中国の中心的任務は、社会主義現代化強国の建設を全面的完成させるという、二つ目の百年奮闘目標を実現し、中国式現代化をもって中華民族の偉大な復興を全面的に推進することです。中国は平和的発展の道を歩み、平和·開放·ウインウインの発展を堅持し、人類運命共同体の構築に努めていきます。中国は、戦争、植民、略奪などの方式で現代化を実現したかつての一部の国の道は歩みません。中国の現代化建設は、世界の平和的発展に持続的にプラスのエネルギーを注入していくでしょう。 経済的な観点から見れば、中国式現代化は世界各国の発展に多くの重要な機会を提供していくでしょう。その中から３点を取り上げて説明いたします。 １点目は、超大規模市場のチャンスです。中国式現代化は14億余りの人口全体が共に豊かになる「共同富裕」の現代化です。これによって中国の国内市場は拡大しつつ、世界一のスーパー国内市場となり、世界各国に重要な利益をもたらしていくでしょう。2008年リーマンショック以来、中国経済は毎年世界経済成長への貢献率は30％に達しております。今年も、中国は5％の経済成長目標を実現することは可能であり、引き続き世界経済成長への貢献率が30%に達する見通しです。中国経済は多くの課題に直面していますが、安定的に成長し、長期的に上向くファンダメンタルズに変わることはありません。中国式現代化の推進に伴い、中国は世界経済の成長に重要な貢献を続けていくでしょう。 2点目は、産業・サプライチェーン協力のチャンスです。中国工業・情報化部最新の発表によると、2022年中国製造業付加価値は世界の30％を占め、製造業の規模は13年連続で世界一をキープしました。中国は世界主要500品目工業品の中で、生産量が世界首位に立つのは４割強を占め、世界で国際標準産業分類の全ての業種をカバーする国となっています。多くの製品は中国でしか大規模、高効率、高品質、低コストの生産が実現できません。もちろん、中国はまだ製造強国ではありません。製造業のハイエンド化、スマート化、グリーン化の向上に努め、新たな競争優位性の形成を推進しています。上記の背景を踏まえ、産業チェーン·サプライチェーンにおける中国との協力で、双方の産業チェン・サプライチェンの強靭性を高め、経済と産業の持続的発展は促進され、リスクに対応する能力は強くなるでしょう。 3点目は、「一帯一路」共同建設のチャンスです。今年は「一帯一路」共同建設イニシアティブを提起して10周年を迎えます。10年来、「一帯一路」協力は実り豊かな成果をあげ、各国の発展と人々の生活に実益をもたらしてきました。「一帯一路」の推進に伴い、10年間で投資規模は1兆米ドル近く達し、3000以上のプロジェクトを形成しています。これまでに、アジアとヨーロッパを結んでユーラシア大陸を横断する「中欧班列」は65000本以上運行しています。現在、中日陸海高速輸送ルートの建設が進められており、将来「中欧班列」と繋がると新たな局面が期待できます。 中日経済貿易協力は、両国関係にとって重要な柱であり、日本と九州の経済界は中日協力のために大きな役割を果たしています。新型コロナ対策が既に新たな段階に入り、また今年は中日平和友好条約締結45周年にあたり、大切な節目の年です。九州と福岡の経済界がこの機会を逃さずに、中国との経済貿易交流と協力を推進するために新たな貢献をされますよう心から期待しております。 ご清聴ありがとうございました。 |
