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律桂軍総領事が「日本、大湾区、ベトナムにおけるビジネス、イノベーション、文化協力」講演会におけるスピーチ
2023-09-01 18:54

 8月30日、律桂軍総領事が「日本、大湾区、ベトナムにおけるビジネス、イノベーション、文化協力」講演会にスピーチを行いました。その全文を掲載します。

 尊敬する蔡冠深(ジョナサン・チョイ)会長、苗村局長、石原会長、石橋総長、ヴーチマイ総領事、ご来賓の皆様、友人の皆様

 この度、「日本、大湾区、ベトナムにおけるビジネス、イノベーション、文化協力」講演会に出席し、皆様と共に大湾区と日本及びベトナムの交流事業を話し合うことを嬉しく思います。中国駐福岡総領事館を代表し、講演会のご成功に心からお祝い申し上げます。また、長きに渡り中日友好協力のためご尽力されている友人の皆様に、心から感謝申し上げます。

 広東・香港・マカオ・大湾区は、中国で最も開放的で経済的に活気のある地域のひとつです。2022年には、大湾区の総生産高は13兆人民元(約1.79兆ドル)を超えました。香港貿易発展局とHSBCが実施した調査によると、調査対象となった新興企業の81%が大湾区のビジネス環境に満足しており、回答者の71%が今後3年間で自社の収益が25%以上成長すると見込んでいます。今年1月から6月にかけて、広東・香港・マカオ協力の3大プラットフォームである横琴(おうきん)、前海(ぜんかい)、南沙(なんさ)のGDPは2200億元(約302億ドル)を超え、輸出入、外資誘致、外資の実際の利用額が大きく伸び、「強力なエンジン」の役割はますます大きくなっています。 このことは、中国開放の扉はますます広くなっていくことを改めて示しています。

 中国経済全体の状況を見ると、今年上半期、中国の国内総生産(GDP)は前年同期比5.5%増となり、権威ある予測によると、今年のGDP成長率は5.2%に達する見込みです。上半期、中国の実際の外資利用規模は、全体的に安定しており、フランス、イギリス、日本、ドイツの対中投資はそれぞれ173.3%、135.3%、53.0%、14.2%増加し、中国に新たに設立された外資企業の数は前年同期比35.7%増加しました。長期的に見れば、中国には社会主義市場経済システムの優位性、超大規模の市場の優位性、産業システムのサポートと完全供給の優位性、そして多くの優秀な労働者と企業の人材の優位性があります。中国経済は強靭さが強く、潜在力が大きく、活力もあり、長期的に上向くファンダメンタルズは変わることはありません。

 中国の発展戦略と方向性について、昨年の中国共産党第20回全国代表大会の戦略計画によると、新中国が建国100周年を迎える今世紀半ばまでに、中国の中心的な任務は、社会主義現代化強国を全面的に建設し、第二の100周年目標を達成し、中国式現代化をもって中華民族の復興を全面的に推し進めることです。中国式現代化とは、巨大な人口規模、全人民共同富裕、物質文明と精神文明の調和、人類と自然の調和のとれた共存、平和的発展の道を歩む現代化です。世界最大の発展途上国として、中国は常に世界のことを念頭においています。中国式現代化は"自国優先"ではなく、自国の発展を達成しながら、世界の平和と発展のために、より多くのプラスエネルギーを注入し、より多くの新たな機会をもたらしていくでしょう。

 中国と日本は互いに重要な経済・貿易パートナーです。 昨年、習近平国家主席と岸田首相は、新時代の要求にふさわしい中日関係の構築について重要な合意に達し、双方はグリーン発展、医療・高齢者ケアなどの面で対話と協力を強化することで合意しました。九州と大湾区は、それぞれ上記の分野で強みを持っており、協力できるところは十分にあります。今年は中日平和友好条約締結45周年を迎えます。双方がこれを重要な契機として、中国式現代化と大湾区の建設がもたらしている重要なチャンスを活かし、互恵協力を強め、より高いレベルの互恵とウィンウィンを実現し、大湾区と九州経済界及びベトナムの交流協力が更なる発展を遂げ、そして皆様のご健勝とご活躍をお祈りしまして、私の講演とさせていただきます。

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