唐家セン国務委員は20日、日本の土井たか子元衆議院議長（社民党前党首）と人民大会堂で会談した。

 唐委員は会談で、「中国と日本の政治関係が膠着状態に陥った原因は、日本の指導者が第2次世界大戦のA級戦犯を祭る靖国神社を頑なに参拝し続けたことにある。これは中国人民の感情を著しく傷つけ、中日関係の政治的基礎を損なった」と指摘。さらに「小泉首相は8月15日に再び靖国神社を参拝した。国際正義に挑戦し、人類の良識を踏みにじるこの行為は、中日関係の改善プロセスに深刻な打撃を与え、日本の国際的イメージと国益も損なった」と強調した。

 また「中国は中日関係の政治的な膠着状態を打破するため、引き続きたゆまぬ努力を払っていく。日本が歴史の潮流と両国人民の共通の願いに順応し、政治的障害を早急に除去し、中国側と共に、両国関係が正常な発展の道に早く戻るよう促していくことを希望する」と表明。土井氏など中国の古い友人が、長い間中日友好事業に力を尽くしてきたことを高く称賛し、新たな情勢の下でも、中日友好事業の発展のために、引き続き貴重な貢献をしていくよう求めた。

 土井氏は次のように述べた。

 国交正常化以来の経験は、日中共同声明など3つの政治文書の原則を厳格に遵守することが、日中関係の健全な発展を守るための根本であることを示している。歴史を正しく認識することは、日中関係のみならず、日本自身の発展にとっても極めて重要だ。われわれもこのために、積極的に努力していきたい。

「人民網日本語版」2006年8月21日